製造職の転職を2000人担当した現役エージェントにエンジニア転職の特徴を取材してきました【パソナキャリア編】

パソナキャリアの受付

パソナキャリアは、全業界の転職サポートを行っている総合型の大手人材紹介会社です。さまざまな業界職種をカバーしているパソナキャリアですが、今回はなかでも力を入れられている製造業の転職サポートに関してお話を伺ってきました。取材に応じてくださったのは、8年以上製造業の方の転職サポートをされている大石さんです。

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企業側に求められている人材の特徴や、現在の製造業界の転職事情などを教えていただきました。パソナキャリアは、大手からベンチャー企業まで幅広い求人を扱っていること、人事や役員クラスと直接コンタクトがとれることで確かな企業情報をもっていることが強みである、とのことでした。その他、職務経歴書を作成するうえでのポイントなども教えていただきました。
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【パソナキャリアとエージェントの特徴】専門職の求人が強み、企業情報の正確さにも自信あり

パソナキャリアの特徴

パソナキャリアはどんな会社ですか? 強みを教えてください。

パソナキャリアはほぼ全業界全職種に対応した人材紹介会社です。最大手と比較すると求人数はやや少なく感じるかもしれませんが、求職者へのサポートや製造職・IT業界など専門職の支援に強みをもっています

採用企業と長くお付き合いしてきたことで役員クラスとコンタクトを取ることが可能となっており、情報力にも自信があります。また、さまざまな規模の企業とのパイプも保有しており大手・中小・ベンチャーと求人の幅が充実しています。

大石さんは何人くらい担当されていますか?また、内定が獲得された人数はどのくらいですか?

ひと月に担当する人数は30名ほどですが、サポート期間中に打ち切られる方などもいらっしゃるので、具体的な人数は把握していません。

内定獲得・入職される方は、だいたい月3名ほどです。

製造業の電気・機械・素材の内、どの種類を担当されていますか?

社内でのくくりは特になく、製造業に携わる全ての職種を担当しています。

それぞれの職種・分野の範囲が広いので大変ではないですか?何名のエージェントが製造業担当をされていますか?

自分で業界や職種に関する知識を勉強しています。製造業界担当のキャリアアドバイザーは7名おり、中には理系出身者がいて知識を共有しています。

求職者に企業紹介するときに気をつけていることや、ポイントなどはありますか?

求人を提案するときのタイミングですね。面談に来られる方は、製品の情報やどういうサプライヤーがあるかなどの知識はお持ちですが、少し分野が外れた企業はご存じない場合があるので、知らない企業をどう提案して、どこがスキルと合致しているかを、話を進めていく中でタイミングをみて伝えています。

ここがポイント
  • ・パソナは全業界全職種に精通した総合型の大手人材紹介会社
  • ・大手からベンチャーまで取引き企業の規模は幅広い
  • ・企業紹介は求職のスキルや話のタイミングをみて提案

【求人の特徴】専門知識や応用力・英語力が求められている。電気工事士などの有資格者は有利になることも

企業側から求められる人物像やスキルを教えてください。

製造業界は他のマーケットよりも専門性に長けている人を求めています。どのような経験をもっていて、どのくらい応用がききそうか、といったところですね。営業職の場合は、商材が変わってもノウハウの応用が効きますが、エンジニアになると物が変わると全く応用が効かないということがあります。

エンジニアは専門性が問われるイメージがありますもんね。では、営業職の場合はどういったポイントが重視されますか?

業種のくくりではありませんが、英語力を求める傾向があります。もちろん、英語力だけでなくコミュニケーションといった面も必要となってきますが、英語力をもっている人はソコを武器にすることができます。

外資系企業がかなり日本に参入してきており、必ず本国との接点が生じるので英語力が求められます。日系メーカーの場合でも、海外との取引きは英語で行われることが多いため、語学力が必要となるのです。

TOEICは何点くらいが目安でしょうか?中国語など他言語のニーズはどうですか?

営業系であればTOEIC700点くらいがひとつの目安です。技術系の方であれば500点くらいですね。

求められる言語は、英語が圧倒的に多いですね。中国との取引きであっても英語を使いますので、現地に行っても幹部候補の方は英語が話せる人が多いです。こちらで中国語を勉強するより英語で話したほうが早いです。

業種・職種の中で採用が活発なゾーンはありますか?

ずっと求人ニーズが高いのはプラント系のエンジニアです。ここは景気の波をきわめて受けにくいです。

工場には、電気工事士とか電気主任技術者などの資格を持った人を必ず1人は配置する。という法的縛りがあるので、資格を取得しているだけで求人が見つかることもあります。

営業職や技術職で求人料などが弱くなってしまっているところはありますか?

求人が少なくなってきているのは家電系です。

企業別で見て、大手でも合併の話が出ていて、中の人員構成をどう整理するかなどの話もあり、業績的にはまだまだ苦しいところがあります。そのため積極的に採用をしている企業が少ないのです。

では、逆に期待が持てそうな業種はどこですか?

インフラ系の部分と自動車の製造は海外に出ていくと思いますが、開発は国内に残すと思います。そのため、エンジニアのニーズは続いていく予想にあります。個人的には、家電・半導体はグローバル戦略から遅れをとっている感じがあるので盛り返してほしいなと思っています。

求職者が受けられる企業数は、他の業界や職種と比べるとどうでしょうか?

技術や製品が細分化されているので応募できる数は少ないですね。

ここがポイント
  • ・エンジニア系の場合は専門知識や応用力が問われる
  • ・営業職は英語力が求められている
  • ・電気工事士などの資格取得者はチャンスが多い

【登録・求職者の特徴】求職者も企業側からのニーズも30~35歳が最も多い。活動期間の平均は1年とゆっくりめ

転職希望者の特徴や多くあげられる理由を教えて下さい。

『製造業』と一言で言ってもけっこうくくりは広く、電気、機械、素材・科学と大きく分けて3つになります。

ただ、機械業界や自動車業界は、技術が複雑に絡み合っていてハッキリと分かれていません。機械系の学科出身の方でも、「自動車業界のここでは通用するが、ここでは通用しない」とか、業種と職種のマトリックスが複雑に絡み合っていますね。

そのため、転職される方で自分の知識やスキルがどう応用できるのか、把握されていない方は 多いですね。

年代どのくらいの方が多いですか?

30〜35歳が多いです。求人でもそのくらいの年代の方が求められているからですね。

利用契約期間は6ヶ月間となっていますが、転職活動はどのくらいの期間で行われる方がいらっしゃいますか?

転職活動期間の平均は1年くらいですね。

パッと動くよりも腰を据えて、『じっくりと探して考える』という傾向があります。実際に、1年半越しくらいで決まる方もいますし、1・2年かける方もいます。

じっくり時間をかける方が多い理由としては、"現職中の方が多いから"ということですか?

現職中の方が多いことと、業界の特性ですね。

コンシューマー業界のように、製品のサイクルが早い業界だと、開発の中で動く方もスピード感が求められます。しかし、製造業は工業用途の製品が多いので開発スパンが長いです。そしてじっくり顧客との付き合いを深めながら物を売っていくという、ひとつ1つ丁寧に話を進めるスタイルが定着している業界なのです。業界ごとによって感じられる性格的な雰囲気が反映されている、とも言えます

『転職を思いとどまる』といった事例は、他の業界と比べて多いですか?

比較をしたことはありませんが、製造業界出身者の転職回数は他業界と比較すると少ないです。

ここがポイント
  • ・利用者で最も多い年齡は30~35歳くらい
  • ・転職活動平均期間は1年、長い人は2年くらいかける
  • ・転職希望者の多くは現職中
  • ・転職に時間をかけるのは、仕事の事情だけでなく、業界の性格的なところも反映されているため
  • ・他業界と比べて製造業界出身者の転職回数は少ない

【面談】面接対策よりも職務経歴書の添削に力をいれている

面談に来られる方の特徴などありますか?

製造業だからということでもないのですが、転職理由は全体的に3つの軸に分かれています。

①お金の部分(待遇面に関すること)②仕事の内容 ③勤務地ですね。

『評価に見合った待遇を受けたい』『スキルアップなどの将来性が見込めない』といった待遇に対する不満を改善したいといった要望の方や、仕事内容に関しては『部署異動によって、希望業務から外されてしまった』といったことで、「自分のスキルを活かせる企業にいきたい」といった声が多いです。
"勤務地"に関しては『業績が悪化して工場が移転となったが転勤に応じられない』といった相談をよく受けます。産業区分で比較すると、製造業は他と比べて持ち家世帯数が特に多いです。そのため、その土地を離れる辞令は大きな課題となり、結果転勤を原因に転職を選択される方が多いのです。

面接対策と職務経歴書、どちらを重視されていますか?

職務経歴書の方を重視しています。スタート地点ともいえるレジュメの作り方のほうに力を入れています。

企業側がみているポイントは大体決まっているので、その点をしっかり抑えて職務経歴書作成ができると良いです。いわゆる"5W1H"が大切です。

『どんな製品に携わっていて、どんな技術を使っていたのか』さらにソコを掘り下げて『その際のツールは何か?期間は?そのなかでのポジションは?』といったポイントを箇条書きで書くと、より伝わりやすくなります。また、できるだけ固有名詞や定量化された数字を使うようにアドバイスしています。

「転職をしてこんなところに行きたい」という本人の希望と、スキルや経験のミスマッチはありますか?

よくありますね。転職市場の状況を伝えて、求職者のスキルに合致した案件を提案していますが、その案件内容では100%求職者の希望を叶えられないものもあります。もちろん希望条件が叶えられない理由もしっかり伝えます。そこで希望を変えるといった方向転換する方もいますし、現職にとどまれる方もいらっしゃいます。

ここがポイント
  • ・求職者からの主な相談内容は、待遇・仕事内容・勤務地の3つ
  • ・面接対策よりも職務経歴書の作成に力をいれている

パソナキャリアを取材して感じたこと


製造業の業界の転職事情が色々とみえたインタビューでした。

専門知識を要する技術者業界ですので、転職時においても職務経歴書が大きなポイントになっていました。

転職者は他の業種と比較して転職回数が少なく、転職活動期間が長い特徴がありましたね。技術が細分化されていることもあり、求人が少ないことも転職活動が長くなる要因だとわかりました。外資系企業の増加、国内企業の海外進出が増えていて英語の重要性を感じました。

製造業の転職は、現職を続けながら転職エージェントと、ご自身のPRやキャリアを見つめ直し、良い案件をじっくり待つ作戦がいいのかなと思いました。製造業の転職を考えられている方は参考にしてみてください。

今回インタビューさせていただいた転職エージェントの大石さんは、8年という長い経験をお持ちで、終始落ち着いた雰囲気で応じてくださいました。転職者も安心して相談することができると思います。
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転職エージェント大石さんからのメッセージ

パソナキャリアの転職エージェントにインタビュー転職活動はかなりパワーがいるので、うまく人材紹介会社を活用いただきたいなと思っています。

求人の部分でしっかりフィルターかけられたり、 面接のポイントや情報が事前に把握できたりできます。面接のポイントがわかるということは、面接の精度を高めることができます

人材紹介会社を活用することで個人で動くよりも効率があがりますし、メリットは大きいと思います。できるだけ新しい角度で求人をご提案しています。
希望はもちろん重視しますが新しい可能性も出てることもあると思います。


今回取材に応じてくださった転職エージェント

パソナキャリアの転職エージェントにインタビュー

大石さんは、製造業をご担当されて8年(面談者の数は月30名×12カ月×7年で通算2000人以上)という長いキャリアをお持ちです。実際にお話をさせていただいたときに、とても安心して話せる雰囲気でした。


パソナキャリアの事業所の様子

パソナ大手町キャリアセンター
(東京大手町の本社ビル)
パソナキャリア本部ビルの1階
(ビルの入り口)

2017年5月8日よりパソナの事業所が移転オープンしました!以前のオフィスからあまり距離はなく、JR東京駅日本橋口正面に位置しているため、以前よりももっと利用しやすくなりました。

今回取材に伺ったパソナキャリア本社の所在地

パソナキャリア東京キャリアセンター『JOB HUB SQUARE』
住所:〒100-8228 東京都千代田区大手町2-6-2 F

パソナの面談室
(面談室)
パソナキャリアの内観通路
(明るい通路)

(記事公開日2016/7/29 更新日2018/2/14)